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保険と自由診療における違いは材料の違いだけではありません。

患者さんのお悩みは虫歯と歯の根の中の感染でした。

保険と自由診療の違いを説明させていただき、自由診療での治療を選択されましたので精密根管治療、セラミック修復、ダイレクトボンディング を行いました。

術前にCT撮影を行い、根の中の構造を把握します。

ラバーダム防湿、バイオセラミックシーラーを使用し根の中を詰めることで再感染を防ぎます。

時間をかけ根の中に消毒液を行き渡らせ、細菌を死滅させます。

ラバーダム防湿を行い虫歯の治療とコアを立てることで細菌感染を防ぎます。

正確な型取りを行うため仮歯にて歯肉を整えます。外した時に出血の無い仮歯は非常に精度が求められます。

正確な型取りにより、被せ物と歯の隙間から細菌が入るのを防ぎます。

イレギュラーな噛み合わせにはフェイスボートランスファーを行い、技工士に噛み合わせの正確な情報を送ります。

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歯の表面性状、内部構造、色の情報を技工士に送ります。

堅牢で精密な咬合器に装着され、ジロフォーム という精密な模型製作によって口の中での調整がほぼ無い被せ物を製作します。

ラバーダム防湿を行い、接着することにより細菌感染を防ぎます。

一本の歯の治療にかける時間、術前検査の精度、工程の数と手間、術式、材料コストこれらが全て違います。このような治療は一回の治療時間が1時間〜2時間以上となり、もちろん全ての工程にマイクロスコープが使われます。その為、1日4人〜5人の治療が限度となります。

1日20人~30人以上を相手にする保険の処置とは別の次元であり、保険の処置は果たして治療と言えるのかと疑問すら感じます。

しかし、そこまでの手間と時間、コストをかけたにも関わらず、歯科治療は無くなった組織を人工物に置き換える治療のため、一生壊れない車が無いように、一生もつとは保証できません。

歯科治療は10年一区切りと言われています。10年後、20年後も問題なく過ごされる方も多くいる一方で、噛み合わせや歯の清掃状態等で残念ながら再治療が必要になる方がいらっしゃいます。

しかし、細菌感染に対して考慮されいる自由診療を行なった歯に何かトラブルがあった場合は、再治療が殆どの場合可能で、自分の歯を残せる可能性は非常に高いということは保証できます。

一方、保険の処置を行なった歯は例え白色でも銀色でも細菌感染の温床になりやすく、10年の間に再感染と切削を何度も繰り返し、最後には短い歯の根だけが残り抜歯、そのあとに入れ歯かインプラントという選択を迫られます。そして、インプラントや入れ歯を入れて終わりではなく、天然の歯とは違い、インプラントや入れ歯は生体にとっては異物であり、天然の歯のようには機能せず、壊れたり、体から排出されたりと問題が起こりやすくなります。

保険と自由診療には、以上のような違いがあり、選択される方法によって、その歯の残りの寿命は大きく変わる為、治療介入を行う際には必ず保険処置と自由診療の違いのご説明を当院では行なっています。

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