咬合調整について
2024年02月2日

噛み合わせの診断を行うにあたり、咬合器上での検査を行います。写真のケースは平衡側の干渉があり、これを数十ミクロン調整するだけでも噛み合わせが楽になります。
咬合器での当たりと実際の口の中での当たりを観察し、調整を行なっていきます。

保険診療のように、行き当たりばったりで、なんとなく当たってそうだから1かバチかで削ることはありません。むしろ、保険点数が殆どないため(どれだけ調整しても400円~600円)に、模型に起こしたり、咬合器に付着する手間ひまがかけられないため、干渉の存在さえ気づいてないことも多くあります。(日本では、半調節性咬合器が存在しフェイスボウトランスファーを行い、診断で使われている歯科医院は、歯科用手術用顕微鏡があり、ルーティーンで使われている歯科医院よりも少ないかもしれません。)
しかし、このような干渉を長期に見逃しているために、ある日突然抜歯になることもあります。現に、写真のケースは干渉している歯の一つ後ろの歯を失っています。歯が抜けても噛み合わせの問題は依然として残っているため、自ずと他の残った歯に問題が起こり始めます。
たった、数十ミクロン削るために、精密検査にて咬合器への模型の装着、診断を行った上での治療を行います。模型の製作から診断、シュミレーションに非常に時間がかかります。(このような下準備に、保険診療であれば6~10人ぐらいは削って詰めたり、抜いたりできる時間がかかります。)
噛み合わせ治療に限らず、自由診療には適切な治療のために、このような患者さんが見てない所での仕込みの時間が多くあります。歯を洗って、削って、抜いてインプラントを
入れているだけが歯医者の仕事ではありません。
歯は加齢と共に失う組織ではありません。適切な治療と予防管理を継続すれば生涯、歯を失うことはありません。義歯やブリッジ、インプラントの材料や技術がどんなに発達しようとも、まだまだ天然歯に勝るものはありません。
最適な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
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菊川駅前歯科 Kobayashi dental office
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