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歯ぎしり・顎関節症には「スタビライゼーションスプリント」による治療アプローチ

「スタビライゼーションスプリント」とは?

「スタビライゼーションスプリント」について

「スタビライゼーション型スプリント(マウスピース)」は歯の切削を行わずにできるため、可逆性があり、一番侵襲の無い治療法になります。

顎関節症用に保険の柔らかい樹脂製のマウスピースを使用していたそうですが、全く改善が見られずお困りでした。

基本的に保険のマウスピースは噛み合わせの検査を行い、上下の模型を咬合器に付着し製作されませんので、噛み合わせを考慮されず、歯をただ柔らかいビニールかプラスチックで覆ってるだけで特に学術的な根拠も理論も何も無いものになります。しかし、プラシーボ効果で数パーセントの方には効くとも言われています。

顎関節症の原因を探るため、咬合診断を行います

顎関節症状の原因は欠損の長期放置、不安定な歯並び、不適切な修復物、外的要因等にて発症します。

まず、咬合違和感や顎関節症に対して行うことは原因の特定と顎の位置の評価が必要になります。

そのために、フェイスボートランスフアー、チェックバイト、ディプログラマーによる中心位採得を行い、安定した顎の位置を記録し、咬合器上にて治療顎位を評価します(咬合診断)

その他、筋触診、レントゲン、CT、歯周検査、唾液検査等の60〜90分の検査を2回にわたって行い、どんな治療が必要で、どこまで治療の介入を行うかを決定します。お口全体の修復歯の程度であったり、治療期間、個人のう蝕、歯周病リスク、審美的要求、予算であったりと様々な項目を検討します。

歯の修復物や、歯並びを修正しない治療をご希望されましたので、スタビライゼーション型スプリントによる治療を選択しました。スタビライゼーション型スプリントは歯の切削を行わずにできるため、可逆性があり、一番侵襲の無い治療法になります。

スタビライゼイション型スプリントは上下の歯の歯の接触の問題をマウスピースにて修正し、顎関節を安定させることにより、症状改善を行います。筋肉や顎関節の異常が原因と考えられる場合の鑑別診断としての使用可能です。

筋肉や顎関節が原因である場合はまた、別のアプローチが必要となります。

また、歯並び等にて自分自身の噛み合わせの力にてを破壊している傾向の患者さんの歯の維持のために使用する事も可能です。

リスク 論文上ではスタビライゼイション型スプリントは症状改善に約60%〜90%有効とされています。全ての顎関節症状、咬合違和感の改善を保証する訳ではありません。咬合状態によっては適応外症例になります。

噛み合わせ・顎関節症の治療費

咬合診断(口腔精密検査) ¥50,000

スタビライゼーションスプリント ¥70,000   (別途 消費税、再診料、咬合調整料)

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