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歯周外科にて歯を残す|東京/墨田区/江東区

2019年06月7日

ご自分の歯を残したいというご希望で来院されました。

虫歯によって歯の殆どが失われている状態でした。確かに、保険治療ではこの歯を残し機能させることが難しく殆どの場合、抜歯が適応されます。

そこで、歯の頭を出し被せ物を被せられる状態にする手術である歯周外科をご提案させていただきました。

歯の周りの組織を切除し、歯の高さを作ります。

手術と言っても、通常の歯科用麻酔を使用し、1時間程度の簡単な処置になります。術後の痛み等も殆どのケースでありません。

その後、根管治療を行い、手術によって作ることのできた歯をなるべく削らないよう土台を立てます。これはVertical preparationという形成方法になります。

通常の保険の金属冠や保険のCADCAM冠などでは材料の強度担保の必要性、限られた短時間で適切な装着を可能にする必要性、好ましくない条件での型取りと短時間での技工物製作を行う必要性、これらの事を可能にするために被せ物と土台の位置をはっきり明示する必要があり、必要以上に歯の根元を深く大量に削り込む必要があります。しかし、今回のような条件に不安があるような歯で、そのような事を行うと歯の強度を落としてしまい歯を残し機能させることが困難になってしまいます。

一方、Vertical preparationであれば歯の根元を削らずに、歯の強度を保つことができ、歯を残すことが可能になります。

しかしこの方法は、強度のあるセラミックであることと、強度があり歯肉に馴染みのよい型取りの材料を使用すること、形成後の仮歯の精度が非常に必要とされるため、コストと手間のかかる治療法になります。

そして、歯肉に接する部分まで、被せますので歯肉に異害性のないセラミック材料である必要があります。

当院では、すべてのケースにおいて、白い歯が最良とは考えていません。

白いセラミック材料が良い場合もありますし、ゴールドなどの金属材料の方が良い場合もあります。材料ありきのご提案ではなく、個々のお口の中の状況から必要とされる技術と患者様のご希望に応じてのご提案を行なっております。

歯周外科とセラミック治療を併用することで、抜歯かと思われた歯を何とか残すことができました。

どのような状態の歯でも残せる訳ではありませんが、安易に抜歯して簡単にインプラントを行う前に少しの手間をかけ歯を残せる場合があります。

before

after

治療費 ¥150,000

リスク 極端に硬いものを噛むと歯が割れる可能性があります。

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