歯肉を切らない歯周病治療(非外科治療)
衛生士の歯周基本治療後、レーザー、顕微鏡を使用し非外科にて歯周病治療を行いました10ミリ近くあった歯周ポケットも正常範囲の3ミリまで回復しました。
歯周病は顎の骨が溶ける病気のため、視覚的にも分かりづらく、なかなか自覚症状がでない病気です。このような棒がズブズブ入って出血していても痛くない場合がほとんどです。
実際、きちんと歯周病治療をするためには、歯肉の中の歯石を除去する必要があります。抗生剤やうがい薬だけでは治りません。超音波を闇雲に少し当てたぐらいでは歯石は取れません。頑丈に歯にこびりついています

この写真は歯周病が末期で抜歯に至った歯です。
このように、虫歯になっておらず、歯の頭が綺麗なままでも、歯石が根の先に定着し周囲の骨を溶かし切ってしまうと、歯を残すことが困難な場合があります。

ここまで、感染が起きているにも関わらず、体調が悪い時にだけ痛む程度だった、とおっしゃるレベルです。
なので、歯周病は自覚症状がないまま進み、歯のグラグラや痛みなどで気づいた時には手遅れになっていることが多い病気です。
長年、毎月、歯医者に30分ぐらい歯を洗いに行っていたのに歯周病になってましたという方が少なからずおられます。そのような問題は費用のクレームを回避するために検査やレントゲン撮影を行わなかったり、痛みのクレーム回避のため表面を洗っているだけであったり、時間の都合上、十分な衛生指導と行動変容を行えないなどの要因が重なって起こります。
歯周精密検査、細菌検査、細かなレントゲンやCT検査を行うことで初めてまともな歯周病の診断と治療計画が立てることができます。