Er:YAGレーザーとマイクロスコープを用いた歯周治療(歯肉を切らない歯周治療)
歯周初期治療を行い、歯周ポケットが約5ミリ以上残った箇所に対してアプローチを行います。
歯の根元に細菌が感染し顎の骨が溶けて歯が抜ける病気を歯周病と言います。
3ミリまでの歯と歯肉の溝であれば、ご自身の歯ブラシの毛先を適切に当てることにより歯周病を回避することができます。
しかし、5ミリ以上の溝が存在すると、歯ブラシの毛先が届かず、歯ブラシをどんなにしても歯医者に毎月行ったとしても進行を食い止めることはできません。そのため、歯周初期治療を行なった後、歯周ポケットが3ミリ程度に戻らなかった場合、レーザー等を用いた感染物質の除去と除菌を行います。

レーザー治療後、歯肉の腫れと膨れがなくなり、治癒を実感していただけました。
保険の処置ですと、歯茎を大きく開いて、ガリガリと歯石を取ることになりますので、ひと時の症状は改善するかもしれませんが、再発や歯の延命に関しては非常に疑問が残ります。
ですので、このような顕微鏡やレーザーを用いた低侵襲治療は歯の延命に非常に有効です。
レザー自体は小さなドットを打つように照射しますので顕微鏡下にて非常に丁寧に行う必要があります。適当に照射すれば効くようなものでもありません。
ケースによっては6ヶ月治癒の経過を観察し、必要であれば再生療法によるアプローチを行います。
歯は加齢と共に失う組織ではありません。適切な治療と予防管理を継続すれば生涯、歯を失うことはありません。義歯やブリッジ、インプラントの材料や技術がどんなに発達しようとも、まだまだ天然歯に勝るものはありません。
適切な予防処置、歯の延命のために、ラバーダム、顕微鏡等を使用し適正な時間を確保された治療、口腔の機能回復、審美性の改善を行う治療は自由診療となります。
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