補綴治療

補綴治療とは何か？

補綴治療はどんな治療？

補綴治療とは、歯科治療における重要な治療方法の一つです。
補綴とは、失われた歯を人工の歯で補うことを指します。歯が欠損したり、健康な機能を果たせなくなる状況を改善するために行われる治療です。

補綴治療の目的とは？

補綴治療の目的は、患者の機能を回復することにあります。具体的には、噛むこと、咀嚼すること、喋ること、嚥下することなど、日常生活での機能を取り戻すことを目指しています。

また、補綴治療において重要なポイントとして、「かみ合わせ」の問題が挙げられます。適切なかみ合わせがないと、噛む力が分散されず、歯や顎の負担が増大したり、歯を噛む力が均等に分散されないことがあります。このため、かみ合わせの調整を適切に行うことが重要です。

補綴治療の種類について

補綴治療の種類には、クラウン、ブリッジ、入れ歯、インプラントの4つがあります。

クラウン：虫歯などの治療で削った部分を補う

クラウンは、歯科治療において歯を削り、それを補うために使用される治療法です。歯を削ることで歯の形を整え、クラウン（かぶせ物）を被せることで機能や見た目を復元します。虫歯や歯の形態異常などで損傷した歯を補うために用いられます。

ブリッジ：少数の歯が欠損している箇所を補う

ブリッジは、歯が1本または複数本欠損している場合に使用される治療法です。欠損した歯の隣の歯を支えにして、欠損した箇所に人工の歯を設置します。見た目的にも自然に近い形で歯を補うことができます。

入れ歯：虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った時に使用される

入れ歯は、一部または全ての歯が失われた場合に使用される治療法です。歯周病や事故などで歯を失った際に、入れ歯を用いて機能や見た目を取り戻します。部分入れ歯や総入れ歯など、症状や患者の状態に合わせて適切な入れ歯が選択されます。

インプラント：失った歯のあった部分に人工歯根を埋め込んで、人工歯を取り付ける

インプラントは、失った歯の部分に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。周囲の歯を削る必要がないため、周囲の健康な歯を傷つけることなく歯を補うことができます。人工歯根は顎の骨に結合し、噛む力をしっかりサポートします。

補綴治療には、さまざまな材料が使用されます。その中でも代表的な材料の一つがコンポジットレジン（CR）です。コンポジットレジンは歯を削った部分にレジン（歯科用プラスチック）を充填して、歯を補うために使用されます。 また、詰め物や被せ物をどのような素材にするかによって、効果や対象が異なります。材料の選択は患者の状態や治療の目的によって異なるため、歯科医師との相談が重要です。 補綴治療の際には、見た目だけでなく、機能面や快適さも考慮されます。そのため、適切な材料を選択し、定期的なメンテナンスを行うことが重要です。補綴治療は、歯の損傷や欠損を補うだけでなく、美しさや機能性を取り戻す大切な治療法です。

補綴治療を受ける際のポイント

補綴治療を受ける際に注意すべき点として、定期的なメンテナンスが挙げられます。補綴物は時間とともに摩耗や変色が生じるため、定期的なメンテナンスが必要です。

また、補綴物が適切に合っていない場合には、口内環境が悪化し歯周病のリスクが高まる可能性があります。そのため、補綴物の適合やフィット感に異変を感じた場合は、早めに歯科医師に相談することが重要です。

補綴治療を受けた後は、適切なブラッシングや歯磨き粉の使用、歯科医院での検診などを怠らないようにしましょう。これにより、補綴物の寿命を延ばし、健康な口内環境を維持することができます。